よく噛んで食べよう

よく噛んで食べよう

よく噛んで食べよう

虫歯や歯周病対策、あるいは成長期の歯並びにはよく噛んで食べることが大変重要になります。

現代人はよく噛んで食べなくなったとよく言われます。また、柔らかい食べ物を好んで食べるようになったとも。 それが原因で若い世代を中心に歯並びが悪い人が増えているとも言われています。

よく噛んで食べることは消化にいいだけでなく、歯の問題を未然に防ぐ効果もあります。 たとえば虫歯の予防。よく噛むと唾液が分泌されます。この唾液にはカルシウムやリン酸が含まれていますが、 これが虫歯の原因となる口内の酸性度を元の状態に戻し、歯から溶け出したカルシウムとリンが戻ってきます。 再石灰化と呼ばれていますが、これによって虫歯を予防することができるのです。

また、よく噛んで食べることで歯周組織を鍛えることもできます。鍛えることで歯周病の予防にも結びつきます。 また、唾液による殺菌効果で細菌の感染を防ぐ効果も歯周病対策に大きな役割を果たします。

現代人は1回の食事で平均600回噛んでいるといわれています。これは古代人の平均に比べ5〜6分の1程度というデータもあります。 食べているものが違うので一概に比較することはできませんが、それでも少ない数字といえるでしょう。 とくに成長期によく噛んで食べないと歯並びが悪くなり、顎の発育や発音にも深刻な影響をもたらすことになります。 歯の問題を抱えないためにもよく噛んで食べることが大切。すぐにでも実践することができることだけに、日ごろから心がけたいものです。

よく噛むことのメリット

  1. ガン予防(唾液中のペルオキターゼという酵素が毒性を消す働きをする)
  2. 肥満予防(満腹感が得られ、暴飲暴食を防ぐ)
  3. 大脳の働きを活発にする
  4. 内臓の働きを助ける(消化が良くなる)
  5. 精神が安定する
  6. 上半身の筋肉が発達し、姿勢が正しくなる
  7. 視力が回復する(目のまわりの筋肉の老化防止)